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INTERVIEW

看護職インタビュー

命の瀬戸際で、判断とケアをつなぐ三次救急看護の最前線

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いわき市医療センター

五十嵐 裕司さん

Yuji Igarashi

Profile

社会人経験を経て看護師を志し、看護学校へ進学。
看護師として14年目を迎え、現在は救命救急センターで勤務。
三次救急に加え、一・二次救急およびカテーテル治療に携わり、幅広い救急医療の現場に対応している。時には、ドクターカーに同乗し、医師とともに救急現場での初期治療を担うことも。
また、臨床輸血看護師の資格を有し、院内では安全な輸血医療の推進に向けたスタッフ研修にも取り組んでいる。

  • いわき市医療センターは、浜通り地区唯一の救命救急センターを整備し、診療圏人口約50万人の救急医療を担っています。
    重症患者を受け入れる救命救急センターで、医師や多職種と連携しながら、看護師として勤務する五十嵐さん。
    一刻を争う命の瀬戸際の現場で、どのような想いを胸に看護にあたっているのか。三次救急の看護の現場で培われた経験と覚悟について、お話を伺いました。

  • 緊迫する現場を選んだ救急看護の道

    ドキュメンタリー番組などで目にした、緊迫した医療現場で懸命に命と向き合う医療スタッフの姿に「かっこいい」と感じたことが、五十嵐さんが救急看護を志すきっかけでした。看護師として働くなら救急の現場に挑戦したいと考えていたといいます。
    新人時代は外科病棟に配属され、術後患者の急変対応や緊急入院への対応を経験。状態観察や状況判断が求められる日々は、現在の三次救急の現場で求められる判断力や冷静さの土台になっています。

  • 24時間365日、命を受け止める三次救急の現場

    救命救急センターでは、脳卒中、心筋梗塞、重度外傷など、命に直結する重症患者を24時間365日受け入れています。看護師は処置介助、検査移送、薬剤投与、集中治療室への入室準備など、多岐にわたる役割を担います。
    屋上ヘリポートを活用したドクターヘリ搬送や、二次救急医療機関からの紹介患者対応、ドクターカーの運用など、他医療機関等とも連携した高度急性期医療が日常です。年間約4,000台、1日平均約11件の救急搬送を受け入れる中で、観察に基づく正確かつ迅速な判断が常に求められています。

  • 緊張の連続の中で感じるやりがいと責任

    一時は命の危険にさらされていた患者が集中治療を経て回復し、日常生活へ戻っていく。その経過を見届けたとき、五十嵐さんは「自分たちの関わりが役に立った」と実感し、救急看護のやりがいを強く感じるといいます。
    一方で、患者情報が限られた状況下での判断、処置や薬剤投与における緊張感は大きく、一つひとつの行動に強い責任を伴います。心が折れそうなときには一人で抱え込まず、早めに周囲へ相談し、チームで支え合うことを大切にしています。

  • チームで命を支え、次世代へつなぐ救急看護

    救急の現場では医師、救急救命士、コメディカルなど多職種が連携し、役割を明確にしながら迅速に対応することが不可欠です。現場が混乱しがちな状況だからこそ、報告・連絡を徹底し、声を掛け合うことで迅速な処置・対応に繋いでいます。
    今後は、判断力と臨機応変な対応力をさらに磨き、患者だけでなく家族の不安にも寄り添える看護を目指したいと語る五十嵐さん。若手には「大変さの先にある達成感と成長」を伝えながら、チーム全体で学び合える環境づくりにも力を注いでいきたいと話してくれました。三次救急という最前線で、命をつなぐ闘いは続いています。

    インタビュー動画はこちらから